テキサスリグといえばバス釣りにおいて欠かすことができないリグのひとつです。
なぜ欠かすことのできないリグかというと、カバーに対しては撃て使え、中層を攻略したければスイミングして使うことができ、ボトムに対してはズル引きで攻められるという汎用性の高さからです。
それが、リーダーレスダウンショットリグやフリーリグなどが登場した現在でも、テキサスリグが永遠の一軍リグである理由です。
この記事では、そんな永遠の一軍リグであるテキサスリグのアレコレを紹介したいと思います。
もくじ
~テキサスリグの作り方~
テキサスリグに必要なものは
●バレッドシンカー
●ワーム
●フック
○ペグ止め
○ビーズ
以上のものが必要です。
それでは、各必要なものを解説していきます。
テキサスリグで用意する物
バレッドシンカー
バレッドシンカーには大まかに分けて鉛タイプとタングステンタイプが存在しています。
鉛タイプ
安価ですが比重が小さく、柔らかいので感度が悪いのが特徴。
タングステンタイプ
高価ですが比重が大きく、硬いので感度がいいのが特徴。
以上のことを踏まえて、多くのアングラーは高価ですが感度がよく、同じ重さなら鉛よりも小さくできるタングステンタイプを使っています。
ただ、ゆっくりとフォールさせるため、わざと鉛タイプを使用している方もいます。
ワーム
テキサスリグはあらゆるジャンルのワームに対応しているリグですので、ワームはお好みのワームで構いません。
しかし、ヘビーカバーに対してはハリがあり余計なパーツが少ないものがおすすめです。
フック
テキサスリグに使用するフックには、大きく分けてストレートフックタイプとオフセットフックタイプが存在しています。
ストレートフック
ストレートフックは、近距離カバーゲームに向いたフックで、刺さるとバレ難い特性があります。
オフセットフック
近距離のカバーゲーム以外は、基本的にオフセットフックを使用します。
ペグ止め(ストッパー)
ペグ止めはバレッドシンカーを固定するものです。
なぜペグ止めをするかというと、濃いカバーを撃つ場合、ペグ止めをしていないとバレッドシンカーが動いてしまいカバーの中に入っていかないからです。
なら絶対ペグ止めをするのかというと、そうではなく、ペグ止めをしないフリーな状態でシンカーを先に着底させて、ワームをゆっくりとフォールさせた方が釣れる場合もあります。
なのでカバーが濃くペグ止めしないと入っていかない場合はペグ止めをして、ゆっくりとフォールさせたい場合やフォールスピードに変化を加えたい場合はペグ止めをしません。
ペグ止め時
ペグ止めをした状態だと画像のようにシンカーとワームが一体になってフォールします。
ペグ止めフリー時
ペグ止めフリー時には、画像のようにシンカーが先にボトムに着きワームがノーシンカー状態でフォールします。
これの発展系が最近流行っているフリーリグです。
ビーズ
ビーズは何のために使うのかというと、シンカーまたはフックにビーズが当った時に『カチッ』という音をだすためと、シンカーとフックがぶつかって結び目を傷つけない緩衝材として存在しています。
基本的にはいらないモノですが、上記のような効果が欲しい場合には着けてみてください。
テキサスリグのリグり方
テキサスリグのリグり方は、まずバレッドシンカーをラインに通します。この時にペグ止めをしたいのであれば、バレッドシンカーの前にペグ止めをしておきましょう。
そして好みでビーズを入れ、フックにラインを結んだら完成です。
テキサスリグ シンカーの重さの使い分け
シンカーを重くする要素
●カバーが濃い。
→濃いカバーへは、重いシンカーでないと入っていきません。
●水深が深い。
→水深が深い場所でボトム(底)を取ろうとした場合、シンカーが軽いと難しいです。
●風が強い。
→風の中軽いシンカーを使うと、フォール中風で引っ張られてしまいます。
●投げにくい。
→キャストしづらい場合はシンカーを重くしましょう。
●リアクション的に喰わせたい。
→速い動きでリアクションで口を使わせたい場合は、シンカーを重くしましょう。
●底をしっかりと感じたい。
→重くする事でボトム(底)を感じやすくなります。
上記の要素がシンカーを重くする要素です。
基本的には快適に釣りができる一番軽いシンカーを使う事をおすすめします。
なぜなら、軽いシンカーほどバスが釣り易くなるからです。
もし、『テキサスリグで釣った事がない』『少し苦手だ・・・』という方がいるのなら、重すぎるシンカーを使っているのかもしれません。
シンカー ~5g(3/16oz)
5gまでの重さはあまり濃く無いカバーやオープンエリアで使用します。
なのでロッドもガチガチのテキサスロッドというよりも、MLクラス~MHクラスのロッドで扱う場合が多いです。
この重さでは、ワームによってテールが動かない場合があるので注意が必要です。
また、ウィードレイク(水草が生えている湖)で、ウィードの上を攻略するのに向いている重さでもあります。
シンカー 7g(1/4oz)~9g(5/16oz)
多くのアングラーがテキサスリグで使っている重さが、この7g(1/4oz)~9g(5/16oz)の間で、この重さまで来ると大概のカバーを攻略する事が可能です。
また、この重さだとほとんどのワームのテールが動いてくれます。
シンカー 10.5g(3/8oz)~18g(5/8oz)
この重さまでくるとしっかりとカバーを貫くことができます。
なので、テキサスロッドと呼ばれるMHクラス~Hクラスのロッドで扱うのをおすすめします。
また、予想以上にフォールが早いので注意が必要です。
シンカー 21g(3/4oz)~57(2oz)
琵琶湖など一部のフィールドで使われる『パンチング』という釣りに使われる重さがこの重さです。
非常に重く、濃いカバーを貫く釣りなので、専用のタックルが必要な釣りです。
一般的には使わない重さなので、パンチングがしたい方以外は、備えておく必要がない重さです。
テキサスリグ 使い方
テキサスリグには様々な使い方があります。
ここでは、そんな様々な使い方の基本を紹介したいと思います。
カバー撃ちでの使い方
テキサスリグは、カバーを撃っていくのに向いているリグです。
なぜならカバーを貫通する能力とカバー越しでもしっかりとアクションさせられる重さがあるからです。
アシ撃ちの場合
アシをテキサスリグで撃っていく際の使い方は、アシ際にキャストしてラインを張らずにフリーでフォールさせます。(この時にラインを張っていると手前にルアーが来てしまいます。)
着底したら2~3回アクションをさせて回収し、またキャストしての繰り返しです。
おかっぱりからアシ越しに撃つ場合は、アシ下のエグレにバスがいることが多いので、しっかりと手前を撃ちましょう。
マットカバーの場合
マットカバーでの使い方は大きく分けて2種類あります。
まず一つは、カバーを貫通させた後、フリーでボトムまでフォールさせて2~3回アクションをさせて回収する方法。
もう一つは、カバーを貫通させた後、中層でシェイクして使う方法があります。
前者はリアクション的にバスを狙え、後者は喰わせ的にバスを狙えます。
ブッシュの場合
ブッシュに対してもマットカバーと基本的には同じ使い方でいいのですが、マットカバーとは違い水中は枝で複雑になっているので、アピール力のあるワームがおすすめです。
スイミングでの使い方
テキサスリグでのスイミングとスイミングジグの違いは、テキサスリグでのスイミングは、スカートが無いのでアピール力は弱いが、オフセットフックが使えるのでカバーやウィードに強いのが特徴です。
使い方は、ただ巻きするだけでよく、シンカーの重さを変えれば表層からボトムまで攻めることができます。
ボトムでの使い方
テキサスリグでのボトム攻略は、ロッドワークによってルアーを動かすのが基本です。
なぜロッドワークでルアーを動かすのかというと、しっかりとボトムを感知する為とラインを張り過ぎない為です。
ズル引きの場合
ロッドを10時方向から13時方向までゆっくりと上げます。
この間に何かに当った場合は、そこでしっかりとポーズをしてバスからのバイトを待ちます。
ズル引きでバスを釣るコツはしっかりと待つことです。
リフト&フォールの場合
ロッドを9時から12時に急激に上げるとルアーが持ち上がり、その後フォールします。
このフォール時にバイトが集中するので注意が必要です。
ウィードでの使い方
テキサスリグはウィードを適度にすり抜け、適度に引っかかるのでウィードを釣るのに非常に向いているリグです。
使い方は、ウィードの上をズル引きして引っかかる所を探し、引っかかればロッドを丁寧に煽って外します。
外れたら瞬時にフリーフォールさせ、しっかりと待ちバイトが無ければもう一度ズル引きからやり直します。
テキサスリグ タックル
一口にテキサスリグ用タックルといっても、テキサスリグには様々な用途や重さがあります。
なので用途、重さ別にタックルの紹介をします。
軽量テキサスリグ用タックル(ベイトフィネス タックル)
軽いシンカーとあまり大きくないワームで、薄いカバーを狙うのにおすすめなのがベイトフィネスタックルです。
ベイトフィネスタックルは、小さいルアーを細いラインで扱う事ができるので、タフな状況やプレッシャーの高いフィールドで活躍してくれます。
軽量テキサスリグ用 ベイトフィネスロッド おすすめ
●軽量ルアーが投げられるロッド。
→ベイトフィネスと謳っているロッドなら基本的に大丈夫です。
●バスをカバーから引きずり出せるパワーがあるのか。
→ベリーからバッドのパワーがしっかりしたロッド(ML~MHぐらい)を選びましょう。
●扱いやすい長さなのか。
→6フィート6インチ前後がピッチングもしやすく、アクションもかけやすいです。
ポイズングロリアス166M-S(シマノ)
ソリッドティップを搭載したロッドで、ベリーとバットセクションがミディアムパワーのロッドです。
ソリッドティップを搭載しているので、軽量なリグをカバーの中にしっかりとキャストしつつ、ベリーからバットのパワーでバスを引きずり出すことができます。
またソリッドティップは、繊細なショートバイトを離されずにフッキングに持ち込めるというメリットもあります。
ブラックレーベル SG671L/ML+FB(ダイワ)
Lパワーのティップなので軽いルアーでもしっかりと投げられ、ML+のバッドパワーなので、カバーの外へバスを引きずり出すことができます。
扱いやすく、十分なパワーがあるロッドなので、初心者から上級者までおすすめのロッドです。
軽量テキサスリグ用 ベイトフィネス リール おすすめ
●軽量なルアーを投げられるリール。
→ベイトフィネスリールと謳われているものなら大丈夫です。
●ハイギアがおすすめ。
→カバーからバスを引きずり出したり、ルアーを頻繁に回収しなければならないので、ハイギアタイプのリールがおすすめです。
アルデバラン BFS XG(シマノ)
軽量ルアーを投げるのにおすすめなのがベイトフィネスリールです。
特に最近のベイトフィネスリールは性能がいいので、初心者の方でも簡単に投げられます。
中でもこのアルデバランBFSは、基本性能が高くリールの自重が軽くできているのでおすすめです。
SS AIR 8.1 (ダイワ)
キャスティング時の力の入れ方によって、ブレーキの掛かり方が調節される『エアブレーキシステム』を採用しているので、キャスト毎に最適なブレーキを掛けてくれます。
また、ブレーキ調整が簡単なのも特徴なので、初心者の方から上級者の方までおすすめのリールです。
軽量テキサスリグ用 ライン おすすめ
●フロロカーボンがおすすめ
→フロロカーボンラインは、伸びが少なく、感度がよく、しなやか過ぎないので、テキサスリグにおすすめのラインです。
●太さは8lb~14lbまでがおすすめ。
→カバーの濃さによって太さは変わりますが、基本的に8lb~14lbまでがおすすめです。
細いと扱いやすいが切れやすく、太いと扱いにくいが切れにくいです。
通常のテキサスリグ用 タックル
テキサスリグ 用ロッド
●先調子がおすすめ。
→テーパーが先調子じゃないとルアーをアクションさせ辛いです。
●ロッドパワー。
→ロッドパワーがないとバスをカバーから引きずりだせません。なのでミディアムヘビー以上のパワーが欲しいです。
●ロッドの長さ。
→ロッドが長いほどバスをカバーから引きずり出しやすくなります。なので7フィート前後がおすすめです。
ブラックレーベル SG 701MHXB(ダイワ)
適度な長さとパワーで初心者でも扱いやすいテキサスリグロッドです。
カバー撃ちはもちろんのこと適度なスタック感と感度を持ち合わせているので、ウィード攻略にも適しています。
また、テキサスリグ以外にもキャロライナリグ・リーダーレスダウンショットリグなども扱いやすいです。
エクスプライド 168MH(シマノ)
ティップが柔らかく幅広い重さに対応しています。
実売価格が2万円前後とは思えないパフォーマンスを発揮してくれるロッドです。
テキサスリグ用リール
●高い剛性。
→テキサスリグでの釣りは、多少重たくても剛性のあるリールがおすすめです。
●ハイギアがおすすめ。
→カバーからバスを引きずり出したり、ルアーを頻繁に回収しなければならないので、ハイギアタイプのリールがおすすめです。
メタニウムMGL HG(シマノ)
高い剛性と軽いボディで人気のシリーズです。
マイクロモジュールギアやHAGANEボディなどの高い技術を採用しているのに、中価格で買えるのが人気の理由です。
タトゥーラ100XH(ダイワ)
高い基本性能とタフなリールで世界的に人気のモデルです。
TWSが採用されているので、バックラッシュすることなくスムーズに投げることができます。
テキサスリグ用 ライン おすすめ
●フロロカーボンラインがおすすめ
→フロロカーボンラインは、伸びが少なく、感度がよく、しなやか過ぎないので、テキサスリグにおすすめのラインです。
●太さは14lb~20lbがおすすめ
一般的なテキサスリグでおすすめなラインの太さが16lbで、濃いカバーをメインに撃つ場合は18lbや20lbを使い、薄いカバーをメインに狙うのであれば14lbを使ってください。
初心者の方は少し太いかなと思うぐらいのラインがおすすめです。
パンチング用 タックル
パンチング用 ロッド
●圧倒的なパワーがあるか。
→パンチングは、超ヘビーカバーを撃つ釣りなので、そこからデカバスを引きずり出す圧倒的なパワーが必要です。
●ロングロッドがおすすめ。
→バスをカバーから引きずり出し、フッキングをきっちり決めるためにロングロッドがおすすめです。
具体的には、7フィート4インチ以上のロッドがおすすめです。
ブレイゾン741XHB(ダイワ)
パンチングをしてみたいが、そこまでお金を掛けたくない方におすすめなのが、1万円前後で買えるこのロッドです。
パンチング入門ロッドに最適なモデルです。
サイドワインダー グングニル HGC-962HR/GP(デプス)
パンチング専用機が欲しい方におすすめなのが、尖りに尖っているこのサイドワインダー グングニルです。
ロッドの長さはなんと9フィート6インチもあるので、マットカバーを真上から攻めることができます。
パンチング用 リール
●高い剛性。
→パワフルな釣りなので、高い剛性を有しているリールでないと壊れてしまいます。
●超ハイギアがおすすめ。
→超ヘビーカバーを攻めるので、少しでもバスに主導権を握らせないために超ハイギアリールがおすすめです。
メタニウムMGL XG(シマノ)
高い剛性を有しているリールなので、パンチングで酷使しても壊れることが無いです。
Revo Elite IB Rocket9(アブガルシア)
ギア比9.0という超ハイギアリールなので、バスを超高速でカバーから引きずり出すことができます。
また、カバーを手返しよく撃っていくことができます。
パンチング用ライン
●PEorフロロカーボンがおすすめ。
基本的にはPEラインがおすすめですが、パンチング専用機が用意できなければ、フロロカーボンでもできなくはないです。
しかし、余りにも濃すぎるカバーへはPEラインでアプローチしましょう。
●PEラインは3号(55lb)以上、フロロカーボンなら20lb以上がおすすめ。
太いラインを使わないと取り込めないので、太いラインを使いましょう。
パンチングの釣りは、細いラインを使って得られるメリットよりも、太いラインを使って得られるメリットの方が多いです。
テキサスリグ まとめ
●テキサスリグは様々な使い方ができる万能なリグ。
●テキサスリグにはタングステンタイプのシンカーがおすすめ。
●ペグ止めは濃いカバーの場合は付ける。
●カバーが濃ければシンカーを重くする。
●テキサスリグはカバーに対して強いリグ。
●カバーの濃さによってタックルを変えよう。
●太いラインがおすすめ。
以上がテキサスリグの概要でした。
この記事を参考にバス釣りの基本であるテキサスリグで、バスを釣って頂けると光栄です。