バス釣りをされている方は「この釣り方にはこのルアーが絶対だ」というルアーがなにかしらあると思います。
私にとって撃ち物の釣りで絶対的に自信のあるルアーが、このZOOM社(ZBC)のウルトラバイブスピードクロー(UVSC)です。
このワームは、撃ち物であらゆる面で優れたパフォーマンスを発揮するワームなので、この記事ではそんなウルトラバイブスピードクローの優れている点や使い方、おすすめのフックなどを紹介します。
もくじ
出会い
ウルトラバイブスピードクローに初めて出会ったのは私が学生の時でした。
学生の時はお金が無く買える釣具が限られているので、安くて大量にワームが入っているZOOM(ZBC)のワームが大好きでした。
あるとき隣町の中古釣具屋に行くと今まで見た事がないZOOMのワームを発見しました。
それまでZOOMといえばブラッシュホッグやデッドリンガー、フィッシュドクターといったワームしか知らない私は、ちょっとした冒険心でこのウルトラバイブスピードクローを買ってみました。
そして、近所にあるアシが生い茂っている野池に行きウルトラバイブスピードクローのテキサスリグでアシ撃ちをしましたが釣れませんでした。
「なんだ釣れないじゃないか・・・これだったら今まで使っていたブラッシュホッグのテキサスリグの方がいいな」と思いしばらくボックスの肥やしになっていましたが、ある雑誌でバスプロがこのワームを使って霞ヶ浦で爆釣しているのを見て、もう一度使ってみることにしました。
そこで件のアシが生い茂っている野池に行きフォールで釣るのを意識して使ってみると40upをはじめ大小様々なバスが釣れたのを今でも覚えています。
それからブラッシュホッグに代わって撃ち物で使用するワームはこのワームになりました。
ウルトラバイブスピードクロー 特徴
ウルトラバイブスピードクローは一際目立つU字のツメが特徴的なワームです。
このU字のツメが水を受けることにより”バタバタ”と大きく水を動かしながらはためいてアピールするのがこのワームの一番の特徴です。
なので、カバーの中や水が濁っているフィールドでもバスに気付いて貰えるのがこのワームのいい所です。
また、ウルトラバイブスピードクローはハリがある丈夫な素材で作られているので、ワームを酷使する事が多い撃ち物の釣りでワームを欠損することなく使え、フックポイントもカバーの中で出ることがないので手返しよく釣りができます。
ウルトラバイブスピードクロー インプレ
特徴でも述べているようにU字になっているツメが水を大きく動かしながらはためくのでアピール力が強く、カバーの中や濁っているフィールドでもしっかりアピールしてくれます。
なので、カバーでの使用が主になるのですが、ボディは短くハリがあり足が引っかからない形状をしているので、カバーの中へもスルスルと入ってくれます。
また、しっかりとアピールするツメを有しながらもボディが小さいことによって、アピールする能力が高いにもかかわらず喰わせる能力も高いのがこのワームの強みです。
安い
このワームの凄いところは”値段も安い”ところです。
1パック800～950円ほどで12本も入っており、さらに針持ちもいいので長く使うことができます。
フッキングも良い
ハリがある素材のワームですが、太すぎず長すぎずのボディとフッキングの際に邪魔になるものが少ないシンプルな形状なのでフッキング率もいいです。
しかし、ツメのアピール力が高いのでツメにバイトしてしまうこともあります。
ツメが取れる
上記でも述べているようにツメのアピール力が高いので、ブルーギルがツメにバイトすることがあります。
このバイトをバスと勘違いしてフッキングしてしまうとツメが取れるので注意が必要です。
デメリット
デメリットを上げるとしたらストレート系のワームに比べたらツメがアシに絡むことがあるので、少しテンポを損ねてしまうことです。
しかし、グラブ系やカーリー系のツメではないので、そこまでは絡むことはありません。
また、軽すぎるシンカーではU字のツメが動かないので、あまり軽すぎるリグでの使用はおすすめしません。
ウルトラバイブスピードクロー おすすめリグ＆使い方
テキサスリグ 使い方
ウルトラバイブスピードクローの代表的なリグがテキサスリグによる撃ち物の釣りです。
主に5g～9g(3/16oz～5/16oz)で使用していますが、一番登場回数が多いのが7g(1/4oz)です。
使いどころは、ブッシュやアシ、レイダウン、マットカバーなどあらゆるカバーに対して使います。
使い方は、ウルトラバイブスピードクローのU字のツメが最大限活かせるのがフォールなので、カバーに対してタイトにアプローチしてフリーフォールさせます。
このフリーフォール中にウルトラバイブスピードクローはU字のツメをはためかせてアピールしてくれます。
そして、着底後アタリを確認するために軽くリフトさせて、もう一度フォールさせたら回収します。
このようにテンポ良く撃って食い気のある魚を拾うのに適したワームですが、もし活性が低くフォールではなかなか口を使わない場合は、着底後のポーズを長くとってリフトをもう一回増やして丁寧に誘います。
リーダーレスダウンショットリグ 使い方
リーダーレスダウンショットリグ(ジカリグ)は、シンカーとフックが二股に分かれているのでカバーから抜いてくる際にシンカーがカバーに引っかかってしまうので、テキサスリグと比べるとテンポ良く撃っていく釣りには向いていません。
しかし、アプローチの際にシンカーが下になるのでマットカバーへの貫通力が高くカバーに対してタイトにフォールしてくれます。
また、リーダーレスダウンショットリグはテキサスリグに比べてワームの可動域が大きく、吊るしの状態でアクションさせた際の姿勢が水平になるので、マットカバーやレイダウンにラインを引っ掛けて中層で吊るしの釣りをする際はリーダーレスダウンショットリグを使用します。
ヘビーダウンショットリグ 使い方
テキサスリグやリーダーレスダウンショットリグは、アシやレイダウン等のカバーを攻めるのに向いているリグですが、このヘビーダウンショットリグ(ヘビダン)はピンスポットを狙うのに向いたリグです。
これは、シンカーが下に付いているので地形変化にスタックしやすく、アクションさせる際にワームだけをアクションさせることが可能だからです。
なので、杭や沈船といったピンポイントをじっくり狙うのに向いています。
また、ヘビダンはシンカーが着底した後にワームがフリーでフォールするので、そのアクションのギャップでスレたバスを反応させることが可能です。
チャターのトレーラー
今まではウルトラバイブスピードクローを単体で使うリグを紹介していましたが、チャターベイトのトレーラーとしても使用してもウルトラバイブスピードクローは優秀なワームです。
特に濁ったフィールドやザリガニがメインベイトになっているフィールドで強く、アピール力は他のシャッドテール系やピンテール系のワームに比べて強いのが特徴です。
あまり日本ではチャターのトレーラーにクロー系ワームを使用する人がいないので、是非試して欲しい組み合わせです。
ウルトラバイブスピードクロー おすすめカラー
BLACK RED/RED CLAW
ウルトラバイブスピードクローが一番活躍しやすいシュチュエーションは、マッディウォーターでのカバー撃ちなので、カバーの中でもアピールしてザリガニを意識しやすいこの『BLACK RED/RED CLAW』が一番おすすめのカラーです。
また、このカラー以外にもウルトラバイブスピードクローにはツートンカラーが用意されているので、気になる方は使ってみてください。
GREEN PUMPKIN
濁ったフィールドだろうがクリアなフィールドだろうがどこにいっても活躍してくれるのが、日本でも御馴染みの『GREEN PUMPKIN』です。
このカラーは、濃いカラーでありながらナチュラルさを兼ね備えたカラーなので、ウルトラバイブスピードクローを初めて買う方におすすめのカラーです。
ALABAMA CRAW
この『ALABAMA CRAW』は着色しやすいカラーなので、ツートンカラーが欲しいが自分に合ったカラーがない場合に自分で着色することが可能です。
なので、状況に合わせて色を塗るのも良し、塗らないのも良しな2通りの使い方ができるカラーです。
ELECTRIC SHAD
水がステイン～クリアな状況で活躍してくれるカラーが『ELECTRIC SHAD』です。
淡い色合いのこのカラーはナチュラルにバスを誘うことができます。
ウルトラバイブスピードクロー おすすめフック
フリッピンストレート ワーム144 #3/0(デコイ)
接近戦で使うことが多いウルトラバイブスピードクローには、ストレートタイプのフックがおすすめです。
特にこのフリッピンストレートは、アイからワームキーパーまでの長さが他のストレートフックよりも長く、ウルトラバイブスピードクローにぴったりなのでおすすめです。
DASオフセット#3/0(ハヤブサ)
ストレートタイプのフックはワームのホールド力があまり良くないのでオフセットフックを使用したいという方におすすめなのがDASオフセットです。
このフックはナローゲイプなのでカバーへのスリ抜けが良く、フックポイントが外向きになっているので掛かりが良いのが特徴です。
しかし、フックセットが少し難しいので慣れが必要です。
ウルトラバイブスピードクロー チューン
ウルトラバイブスピードクローのU字の爪にハサミでスリットを入れることで、今まで以上にレスポンスのいいアクションを出すチューンが可能です。
しかし、スリットを入れるとツメが裂けやすくなるので、スリットを入れる代わりにボールペンで丸い穴を空けるチューンも存在しています。
こんな人におすすめ
ウルトラバイブスピードクローはコストパフォーマンスに優れたワームなので初心者の方や結婚されて自由に使えるお金に制限のある方に特におすすめのワームです。
また、カラーが豊富なので撃ち物に適したワームを探している方にも満足頂けると思います。
ウルトラバイブスピードクロー まとめ
●ウルトラバイブスピードクローはU字のツメがバタバタとはためいてアピールするクロー系ワーム。
●コストパフォーマンスに優れており、カラーラインナップも豊富。
●ボディは張りがあり短いのでカバースリ抜け性能が高い。
●テキサスリグやリーダーレスダウンショットリグ、ヘビダン、チャターのトレーラーなどにおすすめ。
●フックは近接戦が多いのでストレートフックがおすすめ。
●ツメにスリットを入れるとアクションのレスポンスが良くなる。
