一番好きなリグはテキサスリグなのですが、私はテキサスリグのほとんどをカバー撃ちとボトムの釣りで使用するので、必然使用するワームはクロー系ワームが多くなります。
今回紹介するワームもクロー系ワームで、ベローズスティックやベローズギルを有するジークラック ベローズシリーズの新たなクロー系ワーム『ベローズクロー』です。
もくじ
ジークラック/ベローズクロー インプレ
リブ
このワームを紹介するにあたって、まず紹介しなければならないのがボディと爪に施されたリブです。
このリブはベローズスティックやベローズギルに比べると浅いリブですが、通常のクローワームに採用されてるリブと比べると深いのが特徴です。
では、このベローズシリーズ特有のリブは、一体どのような効果があるのでしょうか?
水噛みがいい
まず、第一の効果が”水噛みの良さ”です。
リブとはつまり凸凹なので、その凸凹で水を受けることによって、水を強く掴んで動かします。
このベローズクローは、大きなワームではないのでシルエットではバスに気付いて貰いにくいワームです。
しかし、水噛みがいいので、水を動かすことによってバスに気付いて貰うことができます。
通常小さなワームはアピール力が弱いですが、このベローズクローは小さいシルエットながらにアピール力があるので、気付いて貰えるが喰わせる能力も高いワームに仕上がっています。
フックポイントを隠せる
第二の効果が”フックポイントを隠せる”ことです。
ベローズクローに備わっているリブは、フックポイントが来る位置にも刻まれているので、そのままフックポイントを隠すことができます。
ベローズクローのリブはフックポイントをしっかりと隠すことができるので、作りが甘いワームに多いフックポイントがいつの間にか出てくる現象に悩まされません。
一見あまり注目されない点ですが、カバー撃ちをする際にフックポイントが頻繁に出てしまうワームだとそのフックポイントを直したり、いつの間にか剥き出しになったフックポイントがカバーに引っかかったりしてテンポを著しくロスしてしまいます。
しかし、ベローズクローはフックポイントをしっかりと隠せるので、このようなテンポロスをすることなくテンポ良くカバーを撃っていけます。
また、最近はフックポイントを隠す為に突起が取り付けられているワームが多いですが、ベローズクローはリブがボディを一周しているので破損した際に裏側を使用してもフックポイントをリブに隠すことができます。
艶かしく動く
第三の効果が”シルエットに比して艶かしく動く”です。
リブが刻まれていることによって、芯の入ったボディよりもワームのシルエットを大きく見せることができます。
つまり、大きなシルエットをしているが、実際に芯の入ったボディはあまり大きくないので、シルエットに対してワームのアクションが柔らかくなります。
このシルエットとアクションの柔らかさによるギャップによって、大型のバスを騙すことができます。
貼り付きにくい
第四の効果が”カバーに貼り付きにくい”ことです。
カバー撃ちが好きな方なら分かると思いますが、ボディがツルンっとしたワームをカバー撃ちで使用していると、カバーにワームが貼りついて入らないことがあります。
しかし、このベローズクローはワーム全体をリブで覆っているので、貼り付くことなくカバーに入れることができます。
また、ウルトラスピードクローなど爪をアクションさせる系のワームは、爪がテール形状になっているので、カバーに良く引っかかってしまうのですが、このベローズクローは水を受ける役目をリブが請け負っているので、爪部分もカバーに引っかかりません。
気泡
第五の効果が”気泡”です。
ベローズクローのリブは深く作られているので、そのリブに気泡をはらんでくれます。
この気泡は着底した衝撃やアクションした際にリブから離れてバスにアピールしてくれます。
しかし、2~3回アクションするとほぼ気泡が残らないので、気泡の効果があるのは初めの2~3アクションだけです。
ベローズクロー おすすめリグ
テキサスリグ
ベローズクローの最もおすすめなリグがテキサスリグです。
テキサスリグといえばカバー撃ちですが、カバーの中は枝やアシといった障害物が入り組んでいるので、その中でもバスに気付いて貰えるアピール力が必要です。
このベローズクローは、先述したようにリブがしっかりと水を動かしてくれるのでカバー内でもバスに気づいてい貰えるだけのアピール力があります。
しかし、カバー内でいくらアピール力があってもカバーの中にルアーを入れないと釣れる魚も釣れません。
その点ベローズクローは引っかかりやすいパーツが足ぐらいしか採用されておらず、ボディ全体がリブで覆われているので、しっかりとカバーの中に入ってくれます。
フリーリグ
フリーリグは、シンカーとワームが離れることによって、シンカーが着底後にワームがフリーフォールするのが特徴です。
ベローズクローは全体をリブで覆っているので、水の抵抗が強いです。
なので、ベローズクローをフリーリグで使用すると他のクロー系ワームよりも長くフリーフォールしてくれます。
フリーリグのフリーフォールを長く取りたい方におすすめです。
ラバージグ トレーラー
ラバージグのトレーラーでは、大きな爪がフレキシブルにアクションしてバスを誘い、着底後にはゆっくりと倒れこむアクションでバスを誘ってくれます。
また、ベローズクローは決して大きくないワームなので、ラバージグに綺麗に納まるのも特徴です。
おすすめカラー
#268 エレクトリックシャッド
水に馴染むカラーに青っぽいラメが入った『エレクトリックシャッド』は、透明感があるのでクリア系の水にマッチしたカラーです。
光量が多い時間帯やバスがタフな状況でおすすめのカラーです。
#286 ウィードスペシャル
琵琶湖などのウィードレイクにおすすめなのが『ウィードスペシャル』です。
濃い目のウォーターメロンが採用されたベースカラーはウィードに良く馴染みバスに違和感を与えないカラーです。
ステイン系のフィールドのカバー撃ちでもおすすめのカラーです。
#005 グリーンパンプキン
バスに違和感を与えないカラーでありながらマッディウォーターでも存在感を十分にアピールできる『グリーンパンプキン』は、どのカラーを買うか迷った方におすすめのカラーです。
とりあえずカラーに迷ったらグリパンを選んでおけば間違いはありません!!
#220 グリパン/チャート
定番カラーであるグリパンとチャートをミックスした『グリパン/チャート』は、馴染むカラーとアピールカラーが融合したカラーです。
アクション時にグリパンとチャートが交互に見えるので、明滅効果でバスにアピールしてくれます。
総評
以上がベローズクローのインプレでした。
コンパクトなのでバスが一口で食べられるワームですが、フルリブボディを採用したことによって、様々な恩恵をアングラーに与えてくれたワームでした。
インプレでは書かなかったでしが、SAFマテリアルと呼ばれる強烈なニオイを醸し出すマテリアルが採用されているので、ニオイでもバスを誘ってくれます。
大きなクロー系ワームだとタフな状況なので喰わないが、小さなクロー系ワームだとアピール力が足りない状況にピッタリなワームです。
●ベローズクローはリブに覆われたクロー系ワーム。
●リブが全身を覆っているので水噛みがいい。
●フックポイントをリブに隠すことができる。
●裏表両方と使える。
●シルエットに比べて艶かしくワームが動く。
●カバーに貼り付きにくい。
●リブが気泡をはらむ。