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ルアーの基本

フリーリグの基本~使い方からおすすめのワームまで~

ここ2~3年のバス釣り業界で最も流行したリグは、間違いなく『フリーリグ』でしょう。

その勢いはもの凄く、2020年には各社からフリーリグに特化したワームが発売されるほどです。

そんなフリーリグですが、一体なぜこれほど流行っているのかわからない方も多いと思います。

なので、この記事ではフリーリグの強みや基本となる部分を紹介して、なぜこれほどまでに流行ったのかを紹介します。

 

フリーリグの基本情報

フリーリグは韓国発祥のリグで、それが数年前に日本に伝わって大流行しました。

基本的な考え方はテキサスリグの亜種だと思えばいいと思います。

違いはテキサスリグで使用するシンカーがバレットシンカーなのに対して、フリーリグで使用するシンカーはラインアイが大きな誘導式のシンカーだということです。

誘導式のシンカーなので、バレットタイプのテキサスリグよりもシンカーが動きやすく、フォール中に大きくワームから離れてシンカーが着底します。

という事は、シンカーが着底した後にワームがフリーの状態でフォールするということです。

このワームがフリーな状態を長く作れるのがフリーリグの最大の特徴です。

 

フリーリグに必要なアイテム&作り方

 

フリーリグを作る際に用意するものは、

●フリーリグシンカー

フリーリグの最も重要なアイテムです。

テキサスリグで使用するバレッドシンカーよりもライン滑りがいいシンカーです。

●好みのワーム

ストレートワーム、ホッグ系ワーム、グラブ、カーリーテールなどフリーリグは様々なジャンルのワームと相性が良いリグです。

●フック

基本的には根がかりしにくいオフセットフックを使用します。

●ストッパーorビーズ

シンカーとフックの間にストッパーかビーズを通しておくとノットを保護してくれます。

フッキング時の衝撃でシンカーが直接ノットに当たると切れてしまうので、必須のアイテムです。

以上の4つが必要なアイテムです。

テキサスリグと用意する物の違いがシンカーしかないので、今までテキサスリグを使用していた方は、フリーリグシンカーを購入するだけでフリーリグを楽しめます。

 

 

フリーリグのメリット

長いノーシンカー状態

フリーリグの最大のメリットは、フォール時にシンカーとワームが離れやすい点です。

フリーリグで使用するシンカーは、ラインを通すアイが大きいのでラインを滑ってボトムに着底します。

するとワームが長い時間ノーシンカー状態でフォールしてくれます。

このフリー状態を長く作れるのがフリーリグの最大のメリットで、ワーム本来のナチュラルなアクションをボトム付近で行なうことができます。


緩急

上記に記したようにシンカーがフォール時にワームから離れるので、シンカーに引っ張られて素早くフォールしていたワームが、シンカーが着底した瞬間にゆっくりフォールします。

この緩急の違いによってタフなバスの口を使わせることが可能です。


遠投性能

フリーリグがここまで流行った理由の一つが遠投性能の高さです。

キャロライナリグやノーシンカーリグよりも圧倒的に遠投がしやすく、ストレス無く釣りができます。


ボトム感知能力

フリーリグで使用するシンカーは、棒状のシンカーが多いのですが、この棒状のシンカーはテキサスリグで使用するバレッドシンカーよりもボトムを離れ辛いので、ボトム感知能力が高いのが特徴です。

また、棒状のシンカーは下に引っ張る力が強いので、テキサスリグならば浮き上がってしまうような速度やライン角度でもボトムをトレースすることができます。


 

ナチュラルなアクション

フォールさせるとシンカーとワームの位置が離れるので、ワームがシンカーにたどり着くまでノーシンカーのようにナチュラルにアクションします。

また、ラインテンションを強く張ることによって、ワームが素早く動くのでリアクションで誘うこともできます。


 

ディープのストラクチャーを素早く攻略

ディープに存在しているストラクチャーに対して素早くルアーをアプローチできるのは、テキサスリグやダウンショットリグと同じですが、フリーリグはシンカーとワームがフォール中に離れるので、ワームをノーシンカー状態でディープにアプローチできます。

さらに、ズル引きではテキサスリグと同じように使うことができ、リフト&フォールではテキサスリグとは違ったアクションが可能です。


 

食い込みが良い

シンカーを使用しているリグは、シンカーが邪魔をしてバスの食込みを悪くしてしまう可能性があるのですが、このフリーリグはシンカーがフリーに動くので、シンカーがバスのバイトの邪魔をしません。

なので、ショートバイトが多発する状況で活躍してくれます。

 

フリーリグのデメリット

 

カバーに弱い

フリーリグはシンカーがフリーで動くので、カバー撃ちの際にワームがカバーに引っかかっているのにシンカーだけがフォールすることがあります。

また、何かの拍子にシンカーがワームと離れてしまうとピックアップ時にカバーにシンカーが巻きついてしまうので、フリーリグは濃いカバーに対して向いていません。


 

テンポが遅い

特性であるフリーフォールの時間を活かそうとするとどうしてもテンポが遅くなってしまいます。

テンポ良くボトムを探るのにはリーダーレスダウンショットリグやテキサスリグの方が向いています。


 

タイトにフォールしない

フリーリグは、フォール時にシンカーがラインを沈めながらそのラインを滑っていくのですが、ラインはすぐに沈まないので、その抵抗で少しずつ手前にシンカーがフォールします。

なので、ストラクチャーに対してタイトにフォールすることができせん。

しかし、ショートディスタンスの場合や水深が浅い場合は、あまり気にしなくていいかもしれません。


 

フッキングに注意が必要

バスがワームに喰い付いて走っているとシンカーが基点となってラインが弧を描いてしまいます。

なので、しっかりラインを巻き取ってラインを一直線にしてからフッキングしないとフッキングパワーがロスしてしまいます。


 

結び目を傷つけてしまう

フリーリグはアクションやフッキングした際にシンカーが結び目にぶつかるので、結び目を傷つけてラインブレイクの原因になります。

なので、ストッパーをシンカーとフックの間に入れて保護する必要があります。

もしストッパーがないのならフックアイをワームで隠すと簡易的なストッパー代わりになります。

 

フリーリグのアクション方法

ズル引き

フリーリグをズル引きで使用するとファーストフォール時にフリーリグの良さであるシンカーとワームが離れたフリーフォールを演出してくれます。

しかし、その後のアクションは基本的にはテキサスリグと同じで、シンカーとワームが離れることはありません。

ですが、例外としてダウンヒルにズル引きをするとシンカーが先にフォールしてワームとの間を空けるので、フリーリグの特徴であるワームのフリーフォールを演出できます。

シンカーが着底してもワームが着底するのはしばらく後だよ♪

ボトムバンピング

ロッドを煽ってアクションを加えるボトムバンピングは、シンカーを持ち上げるのに長けた使い方です。

ロッドワーク方法はそのポイントの状況によりますが、ロッドを上方向に捌いてアクションさせる方法がリグを最も上方向に持ち上げることができます。

このボトムバンピングアクションでは、持ち上げたシンカーがその都度ワームより先にフォールしてくれるので、毎度ワームのフリーフォールを演出することができます。


跳ね上げアクション

ロッドを強く上方向に捌いてリグを跳ね上げさせるアクションは、最もフリーリグの特徴を引き出すことができる使い方です。

このアクション方法は、シンカーをかなり高くまで持ち上げることができるので、フリーリグの特徴であるシンカーとワームのギャップをより引き出してくれます。

また、強く跳ね上げさせてフォールさせるので、スピードによるギャップでも魚を誘うことができます。

 

 

フリーリグにおすすめワーム

ホッグ系/ドライブビーバー(OSP)

アピール力が激しいホッグ系ワームは、フリーリグの特徴である緩急の変化をさらに際立たせてくれるワームで、抵抗があるワームが多いのでシンカーとワームの距離を長く取ってくれます。

さらに、ホッグ系ワームはアングラーがボトムで使用するイメージをしやすいので、フリーリグの得意なボトム攻略を集中してできるのも利点です。

この『ドライブビーバー』は、シンカーに引っ張られている間はバサロアクションと呼ばれる激しいアクションでアピールして、フリー状態になると水平姿勢でスライドフォールします。

この緩急の違いはもちろんのことスライドフォールしたことによりシンカーとワームが離れるので、次にラインテンションを張った際にドライブビーバーがシンカーまで瞬間移動するアクションでリアクションバイトを狙うことができます。


ホッグ系/フリーリグベイト(バークレイ)

『フリーリグベイト』は、琵琶湖でフリーリグをとことん追求した藤波プロがフリーリグ用に作成したワームです。

このワームは、見た目こそホッグ系やクロー系ワームですが、あえてフォール中にアクションしない作りになっているので、フォールでは魚系のベイトをイミテートしています。

さらに、ボトムでのアクションは甲殻類をイミテートしているので、このワーム一つで魚系のベイトから甲殻類までイミテートできます。

また、ボディに深い斜めのリブが刻まれているので、水を掴んでシンカーとの間を空けてくれます。


リーチテール/DBユーマ フリー(ジャッカル)

この『DBユーマフリー』は、シンカーが引っ張られている際はリーチテールが細かく振動しながらフォール。

シンカー着底後のフリーフォールでは、ボディに取り付けられたアームが振動しながらテールへアクションを伝達してワーム全体をアクションさせてくれます。

また、このアームと深溝リブがフォール中に抵抗になるので、ワームとシンカーの間をより開けて、ワームのフリーフォール時間を長くしてくれます。

細身のシルエットなので、魚系のベイトを捕食している状況でおすすめのワームです。


カーリーテール/8インチワーム(ゲーリーヤマモト)

水の抵抗を受けやすいテールが取り付けられたカーリーテールワームもフリーリグの特徴であるシンカーとワームの間を大きく開けやすいワームです。

この『ゲーリー8インチワーム(通所ゲリパー)』はそんなカーリーテールの中では水の抵抗が少ない細いテールが採用されているので、シンカーとワームの間を大きくは開けてくれませんが、その分ナチュラルなアクションでバスを誘うことができます。

細身のシルエットでナチュラルなアクションを発生させるので、クリアウォーターやタフな状況におすすめのワームです。


ストレートワーム/ヤマセンコー(ゲーリーヤマモト)

ストレート系ワームは水の抵抗を受けるモノが少ない形状なので、ノーシンカー状態を他のワームに比べると作り出すことができません。

しかし、水の抵抗が少ないが故に素早いアクションが可能です。

なので、ストレート系ワームは素早いアクションとわずかにできるノーシンカー状態の緩急でリアクション的にバスを誘うことができます。

この『ヤマセンコー』は、シンプルな形状と実績抜群のフォールアクションを持ったワームなので、フリーリグとの相性は抜群です。


ギル系ワーム/ブルフラット(deps)

ギル系ワームの名作『ブルフラット』もフリーリグとの相性がいいワームです。

特筆すべく点は、シンカーに引っ張られている状態ではスパイラルフォールで誘い。

シンカーが着底後のノーシンカー状態ではゆっくりと偏平ボディが水を受けながらテールをなびかせてバスを誘う点です。

この緩急の違いで百戦錬磨の大型のバスを騙してくれます。

ブルーギルやフナなどの偏平のベイトフィッシュがいるフィールドはもちろんのこと、居ないフィールドでもおすすめのワームです。


スティックベイト/ドラッグスティック(サニーブロス)

通常のスティックベイトは、水を掴む箇所が少ないのでシンカーとワームの間隔があまり開かないですが、この『ドラッグスティック』は深いリブを採用しているので、しっかりと水を掴みフリーリグの特徴であるシンカーとワームの間隔を十分に開けてくれます。

さらに、その深いリブは空気の泡を含んでくれるので、フォール中や着底時に泡を発してバスにアピールもしてくれます。

最近小さなサイズも追加されたので、ベイトフィッシュやバスのコンディションに合わせて選ぶことが可能です。

一味違ったスティックベイトが欲しい方におすすめのワームです。

 

 

おすすめフリーリグシンカー

カンジインターナショナル/スルスタシンカー

ボトムを中心に使用する場合におすすめなのが『スルスタシンカー』です。

このシンカーはシンカー下部にリブが2段設けられているので、適度にウィードやストラクチャーにスタックし、バスを誘う間を作り出してくれます。

また、エッジの効いたリブがボトムに接触するので感度がいいのも特徴です。

ボトムで適度なスタックを作り出したい場合や地形変化を確実に知りたい場合におすすめです。


デコイ/テキダンシンカー DS-9

フリーリグの欠点の一つに結び目を傷つけてしまう点があります。

なので、通常はストッパーを用いて保護しますが、ストッパーを持ち運ぶのは面倒くさいです。

しかし、この『テキダンシンカー DS-9』は、結び目を保護するガイドパーツが初めから装備されているので、ストッパーを使用しなくても結び目を保護してくれています。

おかっぱりなど荷物を最小限に抑えたい場合におすすめのシンカーです。


ザップ/ピンフリーショット

フリーリグの最大のメリットは、シンカーとワームが離れることによって、ワームがフリーフォールする点です。

そのメリットを最大限に活かせるシンカーが、この『ピンフリーショット』です。

このシンカーは、重心がシンカーの下側にあるので落下スピードが速く、通常のシンカーを用いたフリーリグよりもシンカーとワームの差をより大きく作り出してくれます。

また、形が三面形状なので傾斜があるボトムや流れがある状況でもしっかりとその場にシンカーを止めておくことができます。

 

 

おすすめタックル

 

おすすめの使用場所

 

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