前回は北湖東岸で惨敗してしまい、初めての釣行記をボウズで飾るという不名誉な釣行だったので、今回は通いなれている南湖東岸に行きました。
この日の琵琶湖周辺は一面濃霧が酷く、50m先が見えないほどだったので安全のためにゆっくり運転していると22時着の予定が着いたら23時を過ぎてしまいました。
いつも南湖東岸だと3箇所ほど回るのが常なのですが、今回は時間がないので回るポイントを2箇所に絞ります。
もくじ
ウェーダー・・・
一番初めのポイントは例年3月頃に最盛期を迎える水深3mほどのポイントへ。
ウェーダーを履いて安全の為にフローティングベストを着用して入水します。
入水して進んでいると右足のくるぶしのあたりを針で刺したような痛みが襲います。
これは何事か?と神経を足元に集中させますが、早く釣りがしたいので進む足は緩めません。
そうこうしていると痛みが足元全体に広がります。
ここでいくら鈍感な私でも痛みの正体がわかりました。
・
・
・
水です。
そうです、ウェーダーに穴が空いてしまっていたのです。
全てを理解した私の頭には”帰宅”という文字が一瞬チラつきましたが、すぐさま”釣りがしたい”という心で打ち消し、キャストを開始します。
キャストをするために琵琶湖の方を見やるといつも見えている対岸の明かりが霧が濃いために見えません。
いつも目印にしていた明かりが見えないので、おおよその感じだけでキャストを開始します。
まずは『デスアダー6インチのジグヘッドリグ(0.9g)』で、やる気のあるバスがいないか探ります。
表層から約60cmほどを引いてきますが反応はありません。
なので、今度は『TDバイブレーション74S』に変えて地形の変化を探ります。
キャスト後ボトムまでフリーでフォールしてボトムをリーリングで感じながらリトリーブします。
しかし、これまた反応がありません。
今度は一旦落ち着いて誘う為に『モラモラ』をゆっくりとリトリーブして中層にいるバスを狙います。
ゆっくりとリーリングしていると浸水してしまった右足の冷たさを痛いほど感じます。
それでも我慢しながらキャストを繰り返していたのですが、アタリはありません。
なので、移動することにしました。
ブレイク
移動するポイントはこの時期の琵琶湖南湖で一番実績のあるブレイクが絡むポイント。
明かりを消して慎重に入水します。
やはりこのポイントでも初めにキャストするのは『デスアダー6インチのジグヘッドリグ』。
まずは岸際にキャストして慎重にトレースします。
しかし、何も起こらなかったので、今度はブレイクを平行引きしてみます。
キャスト後ゆっくりとトレースしていると待望の『クンクン』というアタリがロッドに伝わります。
慎重にフッキングの体勢に入り重みを感じながらフッキングするとロッドが空を切ります・・・
絶対にミスしてはならない状況でのミスに心臓は『バクバク』と波打つのがわかるくらい爆ぜています。
「今回もボウズなのか・・・」
そう思うと焦ってすぐさまキャストしようとしましたが、そこをぐっと堪えて自分を律します。
「針まで行っていないからもう一度喰うかも・・・」
そう考えて無駄なキャストは慎み一旦寝かせることに。
かじかんだ手でポケットからタバコを取り出し精一杯の力でライターに火をつけます。
タバコを銜えて紫煙を吸うと目の前がタバコの火で真っ赤に光り心を落ち着かせてくれます。
キッチリ一本を吸いきってタバコをフローティングベストの中に無造作に放り込むと一直線に先ほどのトレースコースを見やります。
そして、落ち着いた心でデスアダーをキャスト。
ゆっくりとトレースしているとロッドに『グーン』という重みが伝わります。
すぐさまロッドをフッキングしやすい位置に持って行き確実に喰っているかロッドで聞くとそこには魚の反応を感じます。
今度こそという気持ちでフッキングするとバスからの反応が確かにあります。
冷静に、そして慎重にやりとりを開始。
バスが近づいて来たらライトをつけてバスを確認、リップラップにラインが擦られないようにバスを浮かせます。
そして、何とかバスを手でキャッチ!!
(50upに見えますがメジャーが曲がっています。)
(46cm 1535g)
バスを計るために陸に上がると右足から水を踏む音が聞こえます。
今まで集中してすっかり忘れていましたが、浸水していたことを思い出しあの時帰らなくてよかったと心の底から思いました。
なんとか釣れた安堵感と釣ってやったぞという達成感を全身で感じながらも二匹目のドジョウを得ようとキャストをするのが釣り人のサガ。
しかし、この後は無反応で納竿しました。
総括
今回は何とか釣果がでてよかったです。
しかし、釣れたのは琵琶湖南湖、リベンジを果たさないといけないのは琵琶湖北湖なので、次回は北湖に行こうと思います。
前回の釣行
次回の釣行