釣りでは様々なフックを使用します。
それぞれのフックには特徴があり、その特徴を理解して使うことが重要です。
この記事ではバス釣りで使用する代表的なフックである オフセットフックの特徴を初心者の方にもわかりやすく3DCGを使用して解説します。
動画で見たい方は↑の動画を御覧ください。
→フックサイズ
→オフセットフックの名称
→オフセットフックで重要な事
→フックの選び方
→ワームを取り付ける時の注意点
→ワームの取り付け方
もくじ
フックのサイズ
まず始めはフックのサイズを紹介します。
上段の数字がフックサイズを表しており、フックは右に行くほど大きくなります。
このように表記に/0(#1/0や2/0)が付くまでは数字が低くなるに連れてフックが大きくなりますが、/0が付くと数字が大きくなるほどフックが大きくなります。
ややこしい表記ですが、バス釣りで使用するフックはほぼこのように表記されているのでしばらくすると慣れるので安心してください。
オフセットフックの特徴
オフセットフックはワームに使用するフックの基本となるフックで、テキサスリグやフリーリグ、ノーシンカーリグ、スプリットショットリグなどあらゆるリグで使用します。
そんなオフセットフックにはこのように細かく名称が付けられています。
全てを覚えるのは大変なので、初めはフックを選ぶ時に重要な2つの名称だけを覚えてください。
オフセットフックのゲイプ幅
まず1つ目に重要なのが”ゲイプ”です。
ゲイプはフックの幅のことで、オフセットフックの中には”ワイドゲイプフック”と”ナローゲイプフック”と呼ばれるフックが存在していますがワイドゲイプフックは幅の広いフックを表しており、ナローゲイプフックは幅の狭いフックの事を表しています。
では、なぜこのゲイプ幅が重要になるのでしょうか?
それは、オフセットフックをワームにセットするとゲイプの幅によってワームとフックの隙間が決まるからです。
(ゲイプ幅が十分ある場合)
このワームとフックの隙間が十分に出来ていると魚が喰って来た時にワームがその隙間にズレて、画像のように針先がしっかりと出て魚に針が深く掛かってくれます。
(ゲイプ幅が十分じゃない場合)
しかし、ワームとフックの間の隙間が狭すぎると魚が喰って来た時にワームが邪魔で針先が出にくくなるので、折角ワームを喰った魚に針が掛かりにくく刺さったとしても口の深くに刺さってくれません。
なので、フックとワームの隙間をしっかりと作ってくれるゲイプ幅のフックを選ぶのが重要になります。
しかし、ゲイプ幅を気にして大きすぎるフックを選ぶとワームの可動域が狭くなり画像のようにアクションが悪くなってしまいます。
では、ワームに対してどれぐらいゲイプ幅のあるフックを選べばいいのでしょうか?
様々な要因があるので一概には言えませんが、一般的にワームをセットした後にフックとワームの隙間がワームの太さと比べて1~1.5倍あるモノがいいと言われています。
なので、細身のワームにフックを合わせるのならゲイプ幅が狭いフックがおすすめで、太いワームにはワイドゲイプなフックがおすすめです。
以上がゲイプについてでした。
フックポイント
2つ目に重要なのが”フックポイント(針先)”です。
フックポイントは通常 真っ直ぐに設定(スタンダードタイプ)されていることが多いですが、フックによっては内向きになっているモノと外向きになっているモノがあります。
このフックポイントの向きによって、そのフックが何を重視しているのかがわかります。
フックポイントが外向きになっているフックは、画像のように魚にフックポイントが掛かりやすいのが特徴です。
対して、内向きになっているフックは画像のようにフックポイントが魚に掛かりにくいのが特徴です。
外向きフックのデメリット
こうしてみると、外向きタイプのフックの方がいいように思えますが、外向きのフックにもデメリットが存在します。
それが”障害物回避性能”で、この画像のように外向きのフックはフックポイントが掛かりやすい形状をしているので、魚に掛かりやすいのと同時に障害物にも掛かりやすいです。
障害物にフックが掛かると外すのに時間がかかったりルアーを無くしてしまうので注意が必要です。
内向きフックのメリット
対して、内向きのフックはこのように障害物回避性能が高いのが特徴です。
しかし、先程紹介したように魚にも掛かりにくいです。
おすすめフックポイント
総合すると障害物が何もないオープンな場所にルアーをアプローチする場合は外向きのフックがおすすめです。
障害物が多い場所にルアーをアプローチする場合は、フックポイントが内向きのフックを使用するのがおすすめです。
この2つの中間に位置しているのが真っ直ぐタイプのスタンダードフックです。
いろんな場所で使用したい場合はフックポイントが真っ直ぐになっているスタンダードタイプがおすすめです。
ワームをセットする前の注意点
オフセットフックをセットする前に確認すべき重要なことが2つあります。
1つ目に重要なことは”ワームの上下”です。
オフセットフックには重さがあるので、ワームを水に入れると画像のように基本的には”ゲイプがある方を下側”にして泳いだり沈んだりします。
なので、ワームの上下を理解して下側にしたい方にゲイプが来るようにフックをセットする必要があります。(上下のないワームも存在します。)
2つ目が”ワームのセンター”を確認することです。
オフセットフックを刺す時にワームのセンターに刺さないと泳がせた時にワームが回転することがあります。
ワームが回転していると魚を釣るのが難しいので、ワームのセンターを確認することはフックセットにおいて非常に重要です。
では、ワームのセンターはどのように確認することができるのでしょうか?
ワームには”パーテーションライン”と呼ばれるワームを整形した際に出来るわずかな線がワームのセンターに設けられています。
この線(パーテーションライン)に従ってフックをセットすると真っ直ぐにワームをセットすることができます。
また、最近発売された日本製のワームの場合は、フックをセットする位置にスリットが施されていることが多いので、そのスリットにフックをセットすると真っ直ぐにフックをセットすることができます。
ワームにフックをセットする前にこの2つを理解することでワーム本来の実力を発揮させることができます。
オフセットフックへのワームの刺し方
では、オフセットフックへのワームの刺し方を紹介します。
フックのサイズは先程紹介したようにワームとフックの隙間がワームの太さに比べて1~1.5倍あるモノを選びます。(太いワームだと隙間を十分に確保できない場合があります。)
フックを用意できたらまず初めに画像のようにワームの頭の真ん中にフックを刺します。
そして、用意したフックのアイからクランクまでの長さ(赤字のココの部分)と同じ長さまで真っ直ぐフックを刺して、そこからワームの下側にフックを抜きます。
もちろん、下側に抜く時もワームのセンターから抜かないと真っ直ぐにならないので、パーテーションラインがあるワームの場合はパーテーションラインに
ワームにスリットが設けられている場合はそこへフックを抜きます。
フックをワームの下側に抜いたらワームをクランク部分まで持ってきて、そこでフックを反転させます。
するとラインアイからクランクの区間にワームが収まります。
そしたらワームにフックをあてがって、次にフックを刺す位置を確認します。
確認したらワームを曲げてその位置のセンターラインにフックを刺して、真っ直ぐ反対側のセンターラインにフックを抜きます。
すると綺麗にフックをセットすることができます。
これでオフセットフックのセットは完了ですが、もし使う場所が障害物の多い場所ならフックポイント(針先)をワームに少し埋めます。
こうすることで、障害物にワームがコンタクトした時に根掛かりするリスクを減らすことができます。
最後にワームを泳がせて回転しなかったら完成です。
おわりに
以上がオフセットフックについてでした。
最後まで記事を読んで頂きありがごうございました。
このように3DCGを使って釣りを解説するYouTubeもやっているのでよろしければご視聴ください。
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→ コイル式オフセットフックの取り付け方とオフセットフックとの違いについて