皆さんの一番好きな巻物は何ですか?
スピナーベイト、クランクベイト、バイブレーション、チャターベイトなど様々な巻物が存在していますが、私が一番好きな巻物はクランクベイトです。
特にシャロークランクが好きで、一年中タックルボックスに忍ばせています。
今回はそんな大好きなシャロークランクの中でも特に好きなストライクキング社の『KVD1.5』をインプレします。
もくじ
ストライクキング KVD1.5 基本情報
KVD1.5というルアーはアメリカの代表的なトーナメンターであるケビン・バンダム氏が製作したシャロークランクで、同氏はこのルアーを使って大きな大会で優勝したこともあります。
特徴はファットなボディに大型のスクエアリップが取り付けられたクランクベイトで、日本で数年前に流行った千鳥アクションをするクランクベイトとしても有名なルアーです。
このKVD1.5以外にも同シリーズにはKVD1.0、KCD1.5Shallow、KVD1.5Deep、KVD1.5DeepSquarebill、KVD1.5FlatSide、KVD2.5、KVD2.5WakeBait、KVD4.0、KVD8.0などが存在しています。
KVD1.5 インプレ
基本情報でも紹介した通りファットボディなので、水を動かす力が強くアピール力が強いクランクベイトです。
なので、濁った状況や荒れている状況、広範囲を探りたい場合などクランクベイトが必要な状況で活躍してくれます。
しかし、このルアーの凄いところは多少水が澄んでいても釣れるところです。
たしかに、水が澄んでいるフィールドに生息しているバスはアピール力が強いクランクベイトだとすぐに見切ってしまいます。
しかし、このKVD1.5は基本情報でも紹介した通り千鳥アクションを起こすクランクベイトなので、そのような賢いバスでも千鳥アクションの不規則性や不意のアクションで口を使わせることが可能です。
しかも、このKVD1.5の千鳥アクションは表現するならば微千鳥アクションなので、千鳥ってもトレースラインをズレることなく自分のトレースしたいラインを引いてくることができます。
なので、カバーに対してタイトにアプローチすることも可能です。
さらに、このKVD1.5には障害物回避性能に優れたスクエアリップが搭載されているので、根がかりすることなくカバーを攻めることができます。
濁っていても多少水が澄んでいても活躍してくれるうえにカバーに対しても強いのがKVD1.5の凄いところです。
また、アメリカンルアーに総じて言える事なのですが、このKVD1.5は価格が安いので初心者の方にもおすすめのシャロークランクです。
まとめ
●KVD1.5はアピール力が強いクランクベイト。
●千鳥アクションは表現するなら少しチドる微千鳥アクション。
●カバーに対してタイトに攻めることができる。
●リップはスクエアリップが搭載されている。
●価格も安い。
KVD1.5の使い方
ただ巻き
KVD1.5の使い方は他のクランクベイト同様”ただ巻き”が基本です。
まず、自分の一番巻き心地のいい速度を決めます。
その巻き速度を基本として、濁っている状況や低活性の状況などじっくり見せないと食わせることができないのなら巻き速度を遅くします。
逆に水がクリアな状況や速い速度でもバスが口を使う場合は巻き速度を早くします。
超高速巻き
KVD1.5は”超高速巻き”してもしっかりと泳いでくれるクランクベイトです。
なので、リアクションでしか反応させられないバスや超クリアウォーターに居る百戦錬磨のバスを速い動きで騙すことも可能です。
また、普段の巻き速度よりも千鳥アクションが大きくなるので、より不規則な動きでバスを騙すことができます。
フィールド毎の評価
琵琶湖
まずボートでは、水深1.5~2.5mの濁りが入ったポイント(赤野井や下物インサイド、北山田など)で活躍してくれます。
その他にも、一文字やリップラップなどハード系のストラクチャーに対しても有効で、濁りが入っていれば浚渫のハンプなどでも活躍してくれます。
また、アピール力が強いクランクベイトなので、広範囲をテンポ良く探りたい場合にも活躍してくれます。
おかっぱりでは、遠投する事ができ手前のハードボトムを回避しながらトレースすることができるので、におの浜や木浜、北湖東岸ロックエリアなどで活躍してくれます。
リザーバー
KVD1.5は、スクエアリップが搭載されているのでリザーバーでよく見る風景であるティンバーやスタンプなどのウッド系カバーを攻めるのにうってつけのルアーです。
当然、バスの目線が上を向いている状況では、中層をトレースしていても反応させることができます。
理想を言えば濁っている状況で使いたいですが、KVD1.5ならばクリアな状況でも千鳥アクションで口を使わせることが可能です。
ただ、KVD1.5は潜行深度が2mまでのクランクベイトなので、ボトムにコンタクトさせて使いたい場合は、あまり出番がありません。
マッディシャローレイク
アピール力が強く潜行深度が浅いKVD1.5とマッディシャローレイクの相性は抜群です。
どこで使用しても活躍してくれます。
野池
KVD1.5は小規模フィールドである野池にはアピール力が強すぎるクランクベイトですが、ギルを捕食しているバスを狙う際や濁っている状況では活躍してくれます。
また、潜行深度も多くの野池に合致したモノなので、心地よく使うことができます。
ダメなところ
散々褒めてきたルアーですが、このKVD1.5にも当然ダメなところがあります。
一つ目が、フックやラインアイに取り付けられているスプリットリングが錆びやすいことです。
なので、購入時に交換することをおすすめします。
もう一つは、アメリカンルアーなので仕方が無いのかもしれませんが、個体差があることで、千鳥アクションの出方が個体もしくはカラーによって違います。
しかし、少し違うだけなのであまり気にする必要はないと思います。
おすすめカラー
#605 カタウアッチSP
チャート系カラーである”カタウアッチSP”は、ドチャ濁りと呼ばれるほど濁っている状況で活躍してくれるカラーです。
濁ったフィールドに行くことが多い方に特におすすめのカラーです。
#590 セクシーシャッド
真ん中にチャート系カラーが施された”セクシーシャッド”は、ステイン~マッディウォーターで活躍してくれる万能なカラーです。
KVD1.5を初めて買う方におすすめのカラーです。
ゴースト系カラーである”クリアウォーターミノー”は、リザーバーや河口湖などのクリアウォーターレイクで活躍してくれるカラーです。
また、太陽が出ている状況でも活躍してくれます。
ブルーギルカラーである”ネオンブルーギル”は、琵琶湖や七色ダムなどブルーギルが生息しているフィールドで活躍してくれるカラーです。
紹介した4カラーがあれば、ある程度のフィールドや状況までカバーする事ができると思います。
他のシリーズとの比較
KVD1.5の小型タイプです。
小型なので野池などの小規模なフィールドで活躍してくれるモデルで、数釣りを楽しみたい方におすすめです。
日本に輸入されているKVD1.5のほとんどがノンラトルタイプですが、稀にラトルインタイプが売られています。
ラトルはコトコト系のあまり五月蝿くないラトルが入っています。
濁ったフィールドや荒れている状況などアピールを強くしたい状況で活躍してくれます。
KVD1.5よりも大型のタイプです。
大型なのでダム湖など大規模なフィールドや荒れた状況で活躍してくれるモデルです。
KVD8.0はマグナムクランクの分類に入るクランクベイトです。
ウィードに突っ込ませてほぐして浮上させることでギルが浮上しているさまを演出することができるルアーで、琵琶湖では定番のルアーになっています。
総評
以上がKVD1.5のインプレでした。
このルアーは本当におすすめのシャロークランクで、私の使うシャロークランクの半分はコイツなほど気に入っています。
値段も安く買っても後悔しないルアーだと思うので皆さんも試しに買ってみてください。